生地だけで選べばそれで終わりという物ではありません。カーテンは窓に吊って初めて商品としての価値が生まれてくるのです。選んだ生地を活かすも殺すもあなたのスタイル次第でしょう。吊り方、飾り方というのが非常に重要なポイントとなります。数種類のカーテンスタイルをここで、紹介しますが、これは代表的な一例です
メーカーごと、お店ごとに新しいスタイルがどんどん提案されています。
オーダーカーテンの最も一般的なスタイルです。ドレープ性が非常に高く大変豪華に仕上がります。2倍ヒダというのは、例えばカーテンを1メートルに仕上げる場合、2メートルの生地を使用するという意味を表します。
カーテンの寸法に対して2倍の生地を使用するので、ドレープ性が高くなるのです。2倍ヒダのほか、生地を2.5倍使用する2.5倍ヒダ、3倍使用する3倍ヒダ等もあります。
カーテンには等間隔にヒダ山というものがありますが、2倍ヒダのヒダ山は三ツ山 です。
主に既製カーテンで使われるスタイルです。1.5倍ヒダというのは、カーテンの寸法に対して1.5倍の生地を使用するという意味を表します。ヒダ山は2ツ山です。
カーテンの価格というのは生地の価格に大きく左右されます。最近はオーダーカーテンでも1.5倍ヒダを採用し、生地の使用量を少なくすることで価格を抑えようとする動きも見られるようになってきているようです。
また、当初は価格を抑えることを目的に導入された1.5倍ヒダオーダーカーテンも、シンプル、カジュアルなど生地のデザインにより、逆にその生地の持ち味が引き出されるという効果も認められるようになっているようです。
フラットタイプというのは、1枚の生地をヒダ山をつけないカーテンで、広げると1枚の生地となります。1.3倍仕様が一般的で多いと言われます。
カジュアルな吊り元で、デザインを楽しめるカーテンです。比較的開閉の少ない場所におすすめです。
シンプルなスタイルでアート感覚のデザインを引き立てます。
ギャザーテープで細かくヒダを取ることにより立体感を強調したスタイルです。
生地の素材
カーテンに使用される素材(繊維)は、選択などで伸び縮みをするか、長時間の使用に耐えられるかといった基本的な条件に加え、装飾性の高さ、遮光性、防音・遮蔽性、保温、断熱性などさまざまな要素を考えて選ばれます。
現在は、化学繊維である「ポリエステル」、「アクリル」、再生繊維の「レーヨン」、自然素材の「綿」という4素材が主流となってきています。
ポリエステル
カーテン繊維の主流といえるのが、このポリエステルです。丈夫で扱いやすく、また、光沢感があり手触りもよく、ドレープ性(やわらかく波打つ感じ)にも優れています。機能的には最も優れています。
一方、帯電しやすいので汚れやすくなることと、若干コスト高になるのがデメリットです。
アクリル
ポリエステル繊維と並んでカーテンの代表的な繊維といえるものがアクリル繊維です。非常に軽量で保温性が抜群であることや、帯電性が小さく吸水性も少ないために汚れがつきにくいという特色があります。
問題点は、やや毛羽立ちするためドレープ性が悪くなることとや熱に弱くて燃えやすいことです。ただ、燃えやすさに関しては、難燃加工したものがあるようです。
レーヨン(再生繊維)
さらっとした手触り感があり、吸湿性、染色性に優れます。他繊維となじみやすいことから、混紡・交織として使用されることが多くなっているようです。
耐久性が低いことと、水に弱く縮みやすいことがデメリットです。
綿(自然素材)
綿は繊維全体として捉えると、最も生産量が多い繊維です。丈夫で安価、染色性もよく、きれいな色・柄を楽しむことができます。
でも、太陽の日差しに弱く変色しやすいことと、洗濯で縮んでしまうというデメリットがあるようです。最近流行しているナチュラル志向から、オーガニックコットン(有機栽培の綿)を素材としたカーテンも売られていますが、大変伸縮しやすくなっている為、その辺をしっかり理解した上で選んだ方がいいです。
Last update:2024/1/9